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(事例紹介)闇バイトに応募し”出し子”をした男性が逮捕

2023-05-10

(事例紹介)闇バイトに応募し”出し子”をした男性が逮捕

特殊詐欺における役割や闇バイトについて弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説致します。

・参考事例

4月末、鳥栖市の80代女性から現金100万円を盗んだ福岡県の29歳の男が窃盗の疑いで逮捕されました。
ニセ電話詐欺グループから“闇バイト”に勧誘され、犯行に及んだとみられています。
逮捕されたのは、福岡県大牟田市の無職(中略)容疑者29歳です。
(中略)容疑者は4月27日、鳥栖市に住む80代女性の通帳を使い市内にある商業施設のATMで現金100万円を引き出し盗んだ窃盗の疑いです。
ニセ電話詐欺グループのいわゆる“出し子”とみられ、別の共犯者が百貨店の店員になりすまし、「今あなたのキャッシュカードで50代の女が買い物に来ている、あなた名義のカードを作っているようだ、新しい通帳を持ってくる」などと被害女性にうその電話をかけていました。
その後、女性の家を訪れ、ニセの通帳とすり替える形で通帳4冊を盗んだ“受け子”も(中略)容疑者とみられています。

(中略)容疑者は容疑を認めた上で、「SNSで闇バイトと検索したら勧誘役から誘いが来た」「指示役とのやり取りは秘匿性の高いアプリでしていた」などと供述しているということです。
警察は、若者を中心に“闇バイト”へ勧誘する組織的な犯行とみて、指示役や勧誘役などの捜査を進めています。

(サガテレビ 令和5年5月2日(木) 12時02分配信 「ニセ電話詐欺の出し子の男逮捕 きっかけは“闇バイト”【佐賀県】」より引用)

・特殊詐欺における役割

参考事例の男性は、特殊詐欺のいわゆる出し子をした嫌疑で逮捕されています。
特殊詐欺とは被害者を対面しない方法(電話やハガキなど)で信頼させて、銀行の指定口座に振り込ませるなどの方法によって、現金などを不特定多数から騙し取る犯罪の俗称です。
今回参考としている事例でも、特殊詐欺グループは対面することなく電話で被害者を騙し、受け子と呼ばれる者を被害者宅に訪問させ、そこで通帳やキャッシュカードを受け取ったり掠め取ったりしています。

特殊詐欺は犯罪の実行にあたって、それぞれ担う役割があります。
今回は、電話で被害者を欺罔したうえで被害者宅にてキャッシュカードや通帳を詐取・窃取する手口での特殊詐欺について検討します。
①架け子
まず、被害者を騙すために電話を架ける架け子という役割があります。
架け子は、電話を架けるだけなので逮捕されるリスクが低く、指示役が担う場合もあります。
架け子が電話をして、銀行員や警察官などが訪問しますよと嘘を言い、被害者を騙します。

②受け子
次に、被害者宅を訪問して銀行員や警察官などを騙り、被害者から現金やキャッシュカードなどを受け取る受け子がいます。
受け子は、騙されたフリ作戦などで警察官が待ち伏せしていていきなり逮捕されるという事例も多々あるため、逮捕されるリスクが高く、犯罪とは無縁の者に高額バイトなどと偽って募集された者が担う場合がほとんどです。

③出し子
キャッシュカードや通帳などを受け取る手口での特殊詐欺や振込みをさせる手口での特殊詐欺の場合、口座から現金を引き出す必要があります。
しかし、金融機関の窓口で現金を引き出すと身分証明書を求められる恐れがあり、ATMなどで引き出すと監視カメラで映像として残ってしまう可能性があることから、やはり高額バイトなどと称して募集された者が担う場合がほとんどです。

逮捕された男性については、②と③の両方をやるよう指示をされ、犯行に及んだと報道されています。

・闇バイト

しばし、高額の報酬と引き換えに犯罪グループの特殊詐欺や強盗などに加担することを「闇バイト」として紹介されます。
しかし、特殊詐欺や強盗は犯罪であり、おおよそ「バイト」と呼べる行為ではありません。
また、報酬と称する金を受け取ることができる場合もあるようですが貰えていない場合も多く、他方で被害金額は莫大であり重大事件として捜査されます。
闇バイトを行う際には身分証明書の写メなどを求められ、一度手を染めてしまうと犯罪を繰り返すよう脅迫され、辞められなくなるケースも多いようです。

犯罪グループの末端として利用されただけであっても、受け子や出し子は特殊詐欺の実行犯として重く受け止められ、前科がない初犯の方であっても実刑が下され刑務所に服役することになる可能性があります。
実刑判決を避けて執行猶予の獲得を目指すためには、
・取調べのアドバイスにより誤解のない供述や必要に応じた黙秘を行う
・被害者との示談交渉を行う
などの弁護活動を速やかに行う必要があります。
逮捕されたその日から弁解録取や取調べは始まるため、手続きが進む前に特殊詐欺事件の弁護活動の経験が豊富な弁護士に弁護を依頼することをお勧めします。

・事務所紹介

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
弁護士が逮捕・勾留された方のもとに直接赴く初回接見サービス(有料)や、在宅事件の場合には無料でご利用いただける法律相談を実施しております。
どちらもフリーダイヤル「0120-631-881」で受け付けておりますので、特殊詐欺事件などの刑事事件を起こした、または家族が逮捕されてしまった方は、弁護士法人あいち事事件総合法律事務所に、お気軽にご相談ください。

(事例紹介)ウイルス感染を騙る架空請求詐欺

2023-04-26

(事例紹介)ウイルス感染を騙る架空請求詐欺

架空請求詐欺について弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説致します。

・参考事例

【鈴鹿】三重県警鈴鹿署は28日、鈴鹿市の70代男性が約100万円分の電子マネー利用権をだまし取られる被害に遭ったと発表した。
架空請求詐欺とみて調べている。
同署によると、24日午後1時半ごろ、男性のパソコン上に「ウイルスに感染した」などとして警告メッセージと電話番号が表示された。
男性が記載の連絡先に電話すると、男から対策ソフトの導入と電子マネーでの支払いを指示され、男性は指示に従う形で25日正午までに自宅付近のコンビニ店など2カ所で計7回にわたって電子マネーを購入し、番号を伝えた。
後から不審に思った男性が同署に相談して発覚した。

(伊勢新聞 令和5年3月29日(水) 8時00分配信 「100万円分の電子マネー利用権詐欺被害 鈴鹿の男性」より引用)

・架空請求詐欺

参考事例の詐欺事件は架空請求詐欺事件の可能性があるとして、捜査機関が捜査してします。
存在しない(すなわち架空の)事実を口実にして、金銭などを要求するメール、はがきなどを送付することで、指定した口座に料金を支払わせようとするなどの手口を使うのが架空請求詐欺と呼ばれる詐欺事件の特徴です。
架空請求詐欺の手口には、
・パソコンやスマートフォンがウイルスに感染したため修理に金がかかると説明
・アダルトサイトの入会金名目
・あなたが民事訴訟を提起されたが出廷しなかったため損害賠償が確定したと嘘をつく
等があります。

架空請求詐欺はオレオレ詐欺や振り込め詐欺などと同様、対面することなく不特定多数の者から現金などを騙し取る特殊詐欺の一種とされています。
架空請求詐欺は以下の詐欺罪が適用されると考えられます。

刑法246条第1項
人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。

詐欺罪の成立のためには犯人による欺罔行為(欺く行為)があり、欺罔行為によって相手方が錯誤(誤った認識)に陥り、その錯誤に基づいて財産的処分行為が行われ、処分行為によって財物の占有(事実上の支配、管理)が他者に転移するという、因果的につながった流れが必要になります。
参考事例はウイルス感染を対処するためのソフトの購入を促す欺罔行為があり、その購入のために電子マネーを購入して犯人に番号を教え、犯人が100万円分の電子マネーを手に入れていることから、詐欺罪に該当します。

・架空請求詐欺事件での弁護活動

詐欺罪は被害者がいる事件ですので、被害者との示談交渉が重要な弁護活動の一つになります。
被害者に対する被害弁償を行い、被害者が加害者に対し厳しい刑事処罰を求めない旨の「宥恕」と呼ばれる事項を含む示談書に締結して頂ければ、不起訴や執行猶予付きの判決といった加害者側にとって有利な結果に繋がると考えられます。

また、架空請求詐欺事件の場合は、被害者との接触可能性や電子端末の解析等に時間を要すること、共犯者がいる事件が多いことなどの理由で、逮捕・勾留される可能性が高いと言えます。
被疑者・被告人が逮捕・勾留された場合、適切な時期に釈放や保釈といった手続きを求める活動が必要になるでしょう。

示談交渉についても釈放を求める活動についても、法律の専門家である弁護士の対応が必要不可欠と言えます。
弁護士の中でも、架空請求詐欺等の刑事事件(財産犯事件)の弁護活動の経験が豊富な弁護士に弁護を依頼することが望ましいでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件及び少年事件を専門とする弁護士事務所です。
当事務所では、在宅事件での無料法律相談、逮捕・勾留された方への初回接見サービス(有料)などを行っています。
架空請求詐欺事件の加害者として捜査を受けている方、家族が逮捕・勾留されている方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所のフリーダイヤル(0120―631―881)にご連絡ください。

(事例紹介)「タンス預金に偽札」と嘘

2023-04-12

(事例紹介)「タンス預金に偽札」と嘘

タンス預金偽札が含まれている」と噓をついて金を騙し取った被疑者が逮捕されたという報道について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説致します。

事例

独居の高齢女性からタンス預金など約1200万円をだまし取ったなどとして、京都府山科警察署は、詐欺と窃盗の疑いで、大阪府東大阪市の無職の男を逮捕した。
逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀し、百貨店従業員や警察官を名乗って京都市山科区の女性宅に電話して「タンス預金偽札が交ざっているかもしれないので確認したい」などとうそを言った上で、約1時間半後に女性宅を訪れて現金1170万円とキャッシュカード1枚をだまし取り、ATMで現金20万円を引き出した疑い。
京都府山科警察署によると、男は特殊詐欺で現金を引き出したり、受け取ったりする役の「受け子」とみられるという。

(3月15日配信の京都新聞のニュース記事から引用しています。)

警察などを騙って偽札調査として現金をだまし取る詐欺

上記の事件は、被疑者らが百貨店従業員や警察官を名乗って、「偽札調査をしたい」などと嘘を言ったうえで、実際に被害者の自宅を訪れて言葉巧みに現金やキャッシュカードを騙しとったとして逮捕された事件です。
今回のように警察官などを騙って偽札調査名目で現金を預かった上で持ち去る事件は、全国的に珍しい事件ではなく、その被害者も多いことから、各都道府県の警察署や警察庁はホームページなどで注意喚起しています。
被害に遭っているのは、判断能力が衰えている高齢の方が多く、警察官や役所職員などの立場であると言われると信用してしまい、タンス預金の現金や銀行等のキャッシュカードなどを預けてしまうようです。

詐欺罪について

詐欺罪は、①被疑者(犯人)が被害者を欺き、②被害者が①により錯誤に陥り(騙され)、③その錯誤に基づいて被害者が犯人に現金やキャッシュカードなどの財物の交付行為を行い、④その交付行為によって財物が犯人に移転した
場合に成立します。
実際は現金を騙しとる目的にも関わらず、偽札調査と嘘をついて(虚偽を告げて)現金やキャッシュカードなどを預かることは、交付の判断の基礎となる重要な事項を偽っているため、欺罔行為(①)に当たるといえます。
そして、これを信用した被害者から現金及びキャッシュカードを預かって(③)、これを持ち去る行為は、錯誤に基づく交付行為により(②)財物が行為者に移転(④)しているため、詐欺罪が成立します。

窃盗罪について

今回の事件では、逮捕された男は詐欺罪に加えて窃盗の疑いも持たれています。
他人のキャッシュカードを用いて、ATMで現金を引き出す行為は詐欺罪に当たるように思えるかもしれません。
しかし、詐欺行為は「人」に対するものでなければならず、ATMを使って現金を引き出す行為に詐欺罪は成立しません。
しかし、他人のキャッシュカードを勝手に用いてATMから現金を引き出す行為は窃盗罪が成立する可能性があります。
窃盗罪は、他人の占有している財物の占有をその意志に反して移転させたといえる場合に成立します。
上記の行為は、ATM内の現金を占有している銀行側の意志に反して現金を引き出し、その占有を移転させていることから銀行を被害者とする窃盗罪が成立することになります。

詐欺事件及び窃盗事件で弁護士に相談

詐欺罪窃盗罪の疑いで、警察から呼出し、取調べを受けている方は、詐欺罪及び窃盗罪を含む刑事事件・少年事件を専門とする弁護士が多数在籍している、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、ご自身に関する刑事事件についての相談を事務所にて無料で承っております。
無料法律相談のご予約は、フリーダイヤル0120-631-881(24時間受付中)までお気軽にお電話下さい。
また、ご家族、ご友人が逮捕されてしまった方は、初回接見サービスをご利用ください(有料)。

(事例紹介)特殊詐欺で逮捕されやすい役割の受け子

2023-03-29

(事例紹介)特殊詐欺で逮捕されやすい役割の受け子

特殊詐欺の役割の一種である受け子について弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説致します。

・参考事例

北杜市の高齢女性が、電話詐欺にだまされた振りをして対応し、受け子とみられるの男が逮捕された。
電話詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、神奈川県茅ケ崎市、自称無職(中略)容疑者(25)だ。警察によると、北杜市に住む80代の女性宅に26日、息子をかたる男から電話があり、不審に思った女性が警察に通報した。
男は27日、再び電話で金を要求し、女性がだまされた振りをして用意できると伝えると、郵便局員を装った(中略)容疑者が女性宅を訪れ、待ち受けていた警察官に現行犯逮捕された。
(YBS山梨放送 令和5年2月27日(月) 20時53分配信 「80代女性がだまされた振り 電話詐欺未遂の「受け子」か 25歳男を逮捕 山梨県」より引用)

・特殊詐欺の受け子について

参考事例の電話詐欺とは特殊詐欺のことであり、それは電話を掛けるなどの方法で対面することなく相手を信頼させ、銀行口座へ現金を振り込ませるなどの方法によって、不特定の者から金などを騙し取る手口を用いた詐欺罪の俗称です。
特殊詐欺は、架空料金請求詐欺、還付金詐欺、オレオレ詐欺、ワンクリック詐欺など様々な手口があります。

参考事例は「息子をかたる男から電話」があったという内容から、親族や警察官などに成りすまして電話を掛け、会社のトラブルや事故の示談などで現金が緊急で必要などと装い、銀行口座に金を振り込ませたり、キャッシュカードや現金を受け子に譲渡させたりする方法で金を騙し取る「オレオレ詐欺」に該当すると考えられます。

オレオレ詐欺は組織だって行われることが多く、複数人がそれぞれの役割を担って計画を実行します。
被害者に対して実際に電話をかけて偽の肩書で騙すような役割を掛け子と言い、被害者が振り込んだ口座から現金を引き出す、あるいは被害者から受け取ったキャッシュカード等で口座預金を引き出す役を出し子と言います。
銀行口座を使用しないオレオレ詐欺の場合、指定の場所に呼び出された被害者から直接現金などを受け取る役割を受け子と言い、今回の参考事例で逮捕された被疑者は受け子の役割を任されていたと考えられます。

受け子は直接被害者と対面するという役割の性質上、オレオレ詐欺の中でも逮捕されやすい役回りです。
また、受け子は指示役から「高額バイト」「書類やお金を受け取るだけの違法性のない仕事」であるかのうような説明を受けることで犯行に加担してしまうケースも存在します。
しばし受け子をした被疑者・被告人が「知らなかった」と供述していると報道される場合がありますが、約束された報酬の金額や受けた説明の内容から、「詐欺かもしれない」という認識があると判断され、共犯として評価される場合がほとんどです。
詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役であり、罰金刑は用意されていません(刑法246条1項)。
特殊詐欺は社会問題になった背景もあり詐欺罪の中でもより重い詐欺と評価され、役割や被害金額次第で(いわゆる前科のない)初犯であっても実刑判決が下される可能性が十分に考えられます。
執行猶予付きの判決を獲得したいと考えた場合示談交渉や取調べでのアドバイスといった弁護活動を早期に行う必要があるため、すぐに刑事事件の弁護活動の経験が豊富な弁護士に弁護を依頼することをお勧めします。

・事務所紹介

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門に取り扱う弁護士事務所です。
当事務所では、在宅事件の捜査を受けている方に対し、事務所にて無料での相談を承っております。
また、弁護士が逮捕及び勾留された方のもとに直接向かう初回接見サービスも実施しておりますので、特殊詐欺などの刑事事件で捜査を受けている・家族が逮捕されてしまった等の方は、弁護士法人あいち事事件総合法律事務所にご連絡ください。

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