還付金等詐欺

1.還付金等詐欺とは

税務署や社会保険庁、市町村役場、電力会社、電話会社等をかたり、税金や保険料、医療費、利用料金等の還付等に必要な手続きを装って、電話で指示しながら被害者にATMを操作させ、被害者が知らないうちに、口座間送金により現金を騙し取る詐欺を言います。

具体例として、犯人は、市区町村や年金事務所などの職員を装って「年金の未払い分を還付します」などと、電話をかけてきます。そして、「携帯電話とキャッシュカードを持って、ATMコーナーで今すぐ手続をしないと無効になります」と金融機関の無人ATMやコンビニエンスストアのATMに誘い出し、無人ATMから携帯電話で連絡するように伝えて来ます。犯人は、電話でATMの操作を指示し、被害者に還付金を「受け取る」手続と誤解させて「振り込み」をさせます。

なお、市区町村などの自治体や年金事務所が、医療費や保険料などを還付するためにATMの操作をお願いすることはありません。ATMにはキャッシュカードを使って還付金などのお金を受け取る機能はありません。

 

2.具体的手口例

①市役所(社会保険事務所)職員を名乗る者からの電話

○○市役所の△△と申します。

××さんは、□年分の医療費の還付金が●●万円あります。

以前、ご案内を送付しましたが、期限が過ぎても手続きされなかったのでご連絡しました。

今日中であれば、特別に手続きが出来ます。金融機関の担当者から手続きの方法を説明しますので、ご利用の金融機関を教えてください。

②金融機関の職員を名乗る者からの電話

すぐに還付金の手続きをします。還付金は××さんの口座に振り込みますので、キャッシュカードを持って、今すぐに○○のATMに行ってください。

ATMに着いたら、●●-●●●●-●●●●の電話番号に連絡をください。

③ATMに着いて電話をすると…

まず、キャッシュカードをATMに入れ、暗証番号を押してください。

あなたの口座に還付金を振込む手続きなので、画面上の「振込」というところをタッチしてください。

【振込先の入力画面で】

次に、医療費の返還を受けるための口座を登録するので、これから言う口座情報を入力してください。

【金額の入力画面で】

最後に、あなたの問い合わせ番号である「●●●●」を入力し、「決定」というところをタッチしてください。

これで、手続きは完了しました。

還付金をもらう手続きをしたはずが、問い合わせ番号のつもりで入力した金額を振り込まされてしまいます。

 

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