埼玉県蕨市の特殊詐欺事件で逮捕 刑事事件に強い弁護士

埼玉県蕨市の特殊詐欺事件で逮捕 刑事事件に強い弁護士

埼玉県蕨市に住むAさんは、荷物を受け取るだけで、日当5万円がもらえるバイトに参加しました。
雇い主からの指示は、現場にスーツで行くことや、荷物を渡すのは高齢の男性であること、その男性に対しては偽名を名乗るようにすること、というものでした(被害者には、既に電話し終えているようでした)。
Aさんとしても、これがいわゆる特殊詐欺と言われているものであることは分かっていたのですが、お金欲しさから、つい応募してしまいました。
Aさんが荷物を受け取りに行くと、高齢の男性が出てきて、荷物を渡してきたのですが、その瞬間、近くにいた埼玉県蕨警察署の警察官に、詐欺未遂罪によって逮捕されてしまいました。
どうやら、被害者は、自分が騙されていることに気が付き、警察に相談をしていたようです。
(フィクションです。)

今回のケースでは、被害者に電話をかけた人物(雇い主)は、嘘を言ってお金を渡させようとしたわけですから、詐欺未遂罪が成立します。
しかし、Aさんが応募した段階では、既に被害者への電話は終わっており受け取りに行った段階では、既に被害者は騙されておらず、真実に気が付いています。
このような場合でも、詐欺未遂罪が成立するのでしょうか。

かつては、有罪・無罪、いずれの裁判例も存在しました。
無罪となった裁判例では、被害者を騙す行為が、Aさんが参加するより前にすべて終了していることから、Aさんに被害者を騙した責任をとらせることはできないとして、無罪を言い渡していました。
しかし、有罪になった裁判例は、受け取り行為が、騙す行為と一連一帯の行為であることや、一般人の目から見れば、騙されたふりをしているということは分からず、Aさんが詐欺に加担しているように見えることから、有罪判決を言い渡していました。
そして、平成29年12月11日に、有罪判決を出した控訴審の判決に対する上告事件の、上告審判決が出され、最高裁判所によって、Aさんの例では詐欺罪として有罪とするという方向性が打ち出されました。

しかし、この判例は、あくまで1つの事例について判断を示したにすぎず、事例によっては、その結論が変わることも考えられます。
詐欺未遂罪逮捕された場合には、それがどのような事案であったかによって弁護方針を決めていくことが肝要です。
詐欺罪が成立するのであれば、被害者に対して示談交渉を行い、許していただけるような活動を行うことが必要ですし、反対に詐欺罪が成立しないのであれば、検察官や裁判所に対して、無罪の主張をすることになります。

このような弁護活動は、刑事事件に強い弁護士に任せるのがよいでしょう。
埼玉県蕨市特殊詐欺事件で、ご家族が逮捕されてしまったのであれば、今すぐ刑事事件専門の弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

 

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