詐欺・公文書偽造罪で逮捕 福岡県八女市対応の刑事事件専門弁護士
Aは、福岡県八女市において、割引価格の公共交通機関の定期券を手に入れるため、身体障がい者手帳を偽造し、これを職員に提示して割引価格によって上記定期券を手に入れた。
福岡県八女警察署の警察官は、Aを詐欺罪および公文書偽造罪・同行使罪の容疑で逮捕した。
(本件はフィクションです。)
~詐欺と公文書偽造~
本件では、Aは詐欺罪および公文書偽造罪・同行使罪の容疑で逮捕されています。
まず、逮捕されたAは、真実は身体障がい者でないにもかかわらず、偽造した手帳を提示することによって、VをしてAが(障がい者手帳を有する)身体障がい者であると誤信させています。
これによって、割引価格の公共交通機関の定期券という「財物」を、「交付」させていることから詐欺罪(刑法246条1項)に該当する行為を行ったといえます。
さらに、Aはこの詐欺行為の手段として偽物の障がい者手帳を使っていますから、公文書偽造罪にも問われることになります。
公文書偽造罪が成立するためには、「偽造」したといえることが必要です。
この点、文書偽造罪にいう「偽造」とは、作成者と名義人の人格の同一性を偽る行為を指すとされます。
本件のような障がい者手帳は、都道府県知事等が発行権限を持つ名義人であり、これを権限なく作成しているAは、障がい者手帳を「偽造」したということができます。
そして、このように偽造された公文書に、偽造された印章や署名がある場合には、有印公文書偽造罪(151条1項)として、より重い罪が成立することに注意が必要です。
なお、Aはこの偽造した文書を上記詐欺の際に「行使」していることから、偽造公文書行使罪(刑法158条)もあわせて成立することになります。
このように、詐欺事件で詐欺罪以外の犯罪が成立してしまうケースも多く見られます。
複数の犯罪が成立した場合、どういった見通し・手続きとなるのかは、専門家である弁護士に相談してみましょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、詐欺事件の弁護経験が豊富な弁護士が所属する刑事事件専門の法律事務所です。
詐欺および公文書偽造罪(同行使)で逮捕された方のご家族は、フリーダイヤル(0120-631-881)までお早目にお電話下さい。
(福岡県八女警察署までの初回接見費用:45,000円)