1.融資保証金詐欺とは
融資を受けるための保証金の名目で、指定した預貯金口座に現金を振り込ませるなどの手口による詐欺のことを言います。中小企業の社長や多重債務者など近々にお金を必要としている人に対して、存在しない融資話を持ち出し、そのための手数料などといってお金を騙し取る手口です。
「審査なし」「即日融資可能」という宣伝で客を集めます。審査がなく即日融資可能であるため、一定の手数料も仕方がないと思って、お金を振り込んでしまいます。しかし、お金を振り込んだ後、担当者に電話をかけてもつながらない、というのが典型例として挙げられます。
2.よく使用される詐欺文言
- 「低金利(無担保)で〇〇円」
- 「~まで連絡下さい。すぐに融資が可能です」
- 「保証金として融資額の〇割を振り込んでほしい」「事務手数料として〇〇円を振り込んでほしい」
3.具体的手口例
【大手クレジット会社を装った事例】
- 被害者方に大手クレジット会社を名乗る広告が入った封書が郵送される。
- 被害者はお金に困窮しているため、広告の裏面の融資申込書に住所、氏名、携帯電話番号、融資希望額(100万円)を記載して、FAX送信する。
- その後、相手方から被害者の携帯電話に電話があり、断続的にいろいろな名目(「100万円を融資しますが、登録料5万円と保険料10万円を振り込んでください。これは融資の時に返します」)の現金振込を要求される。
【都市銀行系列会社を装った事例】
- 被害者方に都市銀行と紛らわしい会社を名乗ったダイレクトメールが郵送される。
「融資可能額 ¥2,500,000」等と記載。
- ダイレクトメールに記載されたフリーダイヤルに電話をかけ、250万円の融資を申し込むと、男性社員が応対し、住所、氏名、生年月日、勤務先等を聞き取られた後、「審査した上で、10分後に電話します」と言って一旦電話を切った。
- 相手方から被害者の携帯電話に電話があり、断続的にいろいろな名目の現金振込を要求される(「審査が通りましたので、250万円を融資します。融資するに当たりカードを発行しますので、その発行手数料として5万円が必要です」「融資金額が大きいので保証料として10万円が必要です」)。
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