埼玉県上尾市対応の弁護士 原野商法の詐欺事件で逮捕されたら
埼玉県上尾市で不動産の紹介を行うAさんは,Vさんに対して「レジャーランドの建設計画があって近々値上がり確実の土地がある」と持ちかけました。
これを信じたVさんは,その土地を時価相当額で買い受けることにしました。
しかし,Aさんの言うレジャーランドの建設計画は全くの偽りであり,目的となる土地は利用価値の著しく低いものでした。
その後Aさんは同様の手口で次々と土地を処分していきました。
(フィクションです。)
【原野商法について】
バブル経済期の日本において,原野商法と呼ばれる詐欺の手口が横行しました。
原野商法とは,土地に付加価値を与えるような虚偽の事情を伝え,原野と呼ばれる利用価値の著しく低い土地を高値で売りつける商法です。
よく用いられた虚偽の事情の例としては,リゾート地の新設計画や高速道路の建設計画といったものが挙げられます。
場合によっては,他の買い手の存在をほのめかして購買意欲を煽ることもあるようです。
原野商法は現在下火になっているものの,その被害は依然として発生しています。
さて,刑法246条では,「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。」として詐欺罪を定めています。
詐欺罪は,簡単に言えば,①被害者を誤信させるような言動をする,②被害者を誤解させる,③その誤解に基づき被害者が物を渡すという流れを辿って成立します。
この①から③の流れを満たしていれば,被害者が物を渡す際に適正な詐欺罪は成立するのです。
上記事例の原野商法の事例では,Aさんが虚偽の建築計画の存在を示してVさんに土地が高騰すると誤解させています。
そして,Vさんは土地が高騰することを信じてAさんから土地を購入しています。
ここから,上記①から③までの流れが満たされていると考えられ,Aさんには詐欺罪が成立する可能性があるのです。
なお,もしもこの土地の売買が時価相当額であったとしても,①から③までの流れは満たされていると考えられますから,この場合でもAさんには詐欺罪が成立する可能性があります。
原野商法のように一定の手口を利用して複数回詐欺を行った場合,被害者が多数に及ぶことから犯情も当然重くなります。
示談などの被害者対応を適切に行うためには,弁護士に依頼することが有効であると言えるでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では,様々な詐欺事件について知識を有する弁護士が揃っています。
詐欺罪に当たる行為をしてしまいお困りの方は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所へお越しください。
(埼玉県上尾警察署までの初回接見費用:36,400円)