大阪府豊中市で逮捕 代引詐欺事件で接見・相談の弁護士
Aさんは、宅配業者を装って大阪府豊中市内の住宅を訪問し、「ご家族宛に代引きでお荷物が届いています」と言って代金3000円を受け取っていました。
荷物の中身は健康食品であり、いずれも普通に購入すれば3000円程度はするものでしたが、受け取った住人の家族は誰もその健康食品に心当たりはありませんでした。
数週間後、大阪府豊中市内で代引詐欺が相次いでいることを大阪府豊中南警察署が把握し、捜査の結果Aさんが詐欺罪の疑いで逮捕されました。
Aさんと接見した弁護士は、Aさんの妻に対してなぜ詐欺罪が成立するのか説明しました。
(上記事例はフィクションです)
【代引詐欺】
代引詐欺(代金引換郵便詐欺)とは、代金と引き換えに郵便物を受け取る「代金引換郵便制度」を悪用した詐欺の一種です。
代引詐欺の基本的な手口は、荷物を受け取るために代金を支払う必要があると言って、その荷物に心当たりのない相手方から金銭を騙取するというものです。
類似の詐欺の手法としては、留守宅詐欺が挙げられます。
代引詐欺を行った場合、詐欺罪が成立して10年以下の懲役が科される可能性があります。
それだけでなく、代引詐欺は正当な理由なしに他人の住居に侵入するため、住居侵入罪も併せて成立する余地があります。
【相応な価格による売買でも詐欺罪に?】
「詐欺」という言葉を聞くと、不相応に高い値段で物を売りつけるケースを想像することが多いかもしれません。
ですが、詐欺罪が成立するのはそのようなケースだけではありません。
売買において価格相当の物を販売していたとしても、購入の判断の基礎となる重大な要素を偽ったとして詐欺罪に当たることがあるのです。
上記事例では、Aさんが3000円相当の健康食品を届け、それと引き換えに3000円を受け取っているため、健康食品の価値と住人が支払った金額は釣り合ってはいますが、注文していない商品を「家族が注文した商品だ」と偽って代金を支払わせていることから、購入の判断の基礎となる重大な要素を偽ったとして詐欺罪に当たると考えられるのです。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、代引詐欺をしてしまった方に対しても、詐欺事件に強い弁護士が充実した弁護活動を行います。
代引詐欺などをして詐欺罪の疑いで逮捕されたら、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
(大阪府豊中南警察署 初回接見費用:36,600円)