1.オレオレ詐欺(おれおれ詐欺)とは
親族を装うなどして電話をかけ、会社における横領金の補てん金等の様々な名目で現金が至急必要であるかのように信じ込ませ、動転した被害者に指定した預貯金口座に現金を振り込ませるなどの手口による詐欺をいいます。
オレオレ詐欺の文言は、「交通事故で被害者に金をはらわなければならなくなった」「サラ金から金を借りたが、返済できなくなった」「交際中の女性が妊娠して中絶しなければならなくなった」など多様です。
また、「口座屋」というものも存在します。口座屋とは、騙して金を振り込ませる銀行口座を作って売る仕事です。口座から身元がばれないよう、詐欺師は無関係の銀行口座とキャッシュカードを口座屋から買って、詐欺を終えるとその口座を廃棄します。
2.オレオレ詐欺の具体例
犯人は息子や孫を装って、自宅に電話をかけてきます。会話の中で「携帯電話の番号が変わった」などと伝えてきます。
そして、下記のような理由をつけて「お金が必要」として「ATMの振り込み」「ゆうパック」「宅配便」などで現金を送るように求めてきます(なかには弁護士のふりをして現金を要求してくる場合や、代理人などが直接現金を取りに来る場合もあります)
よくあるお金を要求する口実としては、
- 「電車に会社のお金(小切手)が入ったカバンを置き忘れた」
- 「会社のお金を使い込んだ。監査でばれるとクビになる」
- 「友人の借金の保証人になった」
- 「株で失敗した」
などなどです。
3.具体的手口例(劇場型)
①息子になりすました者からの電話
電車にかばんを置き忘れてしまった。かばんの中には携帯電話が入っていて、今は会社の携帯電話から掛けている。落とし物の届け出はしたので、そっちに連絡が入るかもしれない。
②駅員を名乗る者からの電話
○○さんの物と思われる鞄が届けられました。中は空です。
③再度息子になりすました者からの電話があり、かばんの中は空だと伝えると…
実は、かばんの中に会社の小切手が入っていて、このままだと大変な損害を出してしまう。上司の家族が半分出してくれるので、すぐに残りのお金を工面してほしい。
④金融機関等で現金を用意し、その旨を伝えると…
自分は用事があってお金を取りに行けなくなった。代わりの者が自宅の近くまで取りに行くから、その者にお金を渡してほしい。
⑤代理人になりすました人間がお金を受け取りに来る
⑥お金を渡した後、(実際の)息子と連絡が取れると・・・
上記のような事実は嘘であることが判明します。
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