(弁護士)福岡市東区の詐欺事件で接見禁止 だまされたフリ作戦で逮捕
福岡市東区に住むAさんは、同区内でオレオレ詐欺グループに所属しており、受け子として動いていました。
ある日、いつものように、指定された場所へ行き、被害者の老人Vからお金を受け取った瞬間に、見張っていた私服警察官に現行犯逮捕されました。
老人Vは、電話で「詐欺なのではないか」と疑い、福岡県東警察署に連絡しており、犯人検挙のためだまされたフリをしていたとのことです(だまされたフリ作戦)。
Aの両親は、弁護士に初回接見に行ってもらい、事情を聞いてきてもらいましたが、どうやら接見禁止がつけられそうだ、と言われました。
(フィクションです)
【だまされたフリ作戦】
駅構内のポスターの中には「だまされたフリ作戦にご協力を!」等の文言が入ったものも見受けられます。
だまされたフリ作戦とは、電話などで言葉巧みに現金をだまし取ろうとする特殊詐欺の捜査で、被害者が警察に協力し、容疑者からの電話に引っかかったふりをして逮捕に結びつけることをいいます。
実際に、だまされたフリ作戦の効果は出てきているようで、昨年は、だまされたフリ作戦による受け子等の検挙が推進され、平成28年を上回る特殊詐欺グループの人員検挙ができたそうです(警視庁 平成29年の特殊詐欺認知・検挙状況等について)。
【接見禁止】
特殊詐欺事件で逮捕された場合、逮捕後数日間は身内であっても被逮捕者と面会ことはできません。
さらに、組織的な特殊詐欺のケースの場合、被害者の特定に時間がかかることや共犯者の把握が困難であること(口裏合わせされ証拠隠滅されることを避ける必要がある)などから、長期間の身体拘束が見込まれます。
そして、その長期間の身体拘束の間には「接見禁止」が付くことがあり、そうなった場合、身内の方でも面会ができない状況が続きます。
特殊詐欺のような場合、先に述べたとおり、共犯者の全容が把握できていないことがあるので、接見禁止を全面的に付けることで罪証隠滅を防ぐことがほとんどと言えます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は刑事事件専門であり、過去に特殊詐欺事件の経験もあります。
その際に、依頼者(身内)は関係ないことを主張し、接見禁止を身内のみ解除したということもあります。
福岡のだまされたフリ作戦で、身内が現行犯逮捕されたような場合には、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士まで一度ご相談ください。
(福岡県東警察署 初回接見費用:36,000円)